外国人が“お寿司”を食べる際に生じるハプニングとは…?
来日20年、ドイツと日本のハーフであるコラムニスト、サンドラ・ヘフェリンが “お寿司” にまつわる「あんなことやこんなこと」について、語ります!
【サーモン寿司弁当】& 【アスパラガス自主収穫のお話】#StayHome #自粛生活
星野源さんの「お家で踊ろう」という動画、流行っていますね。今、「お家で楽しみを見つけること」が流行っています!
いや、本当は流行りでもなんでもなく、理由は皆さんご存知のとおりなのですが、「最近はみんな家で過ごすのが流行ってる!」とでも思わないと、やってられないです(笑)
そんなわけで私は最近自分で自分に「お家にいるのが今世間では流行ってるんだ!」と言い聞かせながら、「自分は年の離れた弟が生まれるまでは長い間一人っ子だったのだから一人遊びが得意なはずだ!」と自分の幼少期まで振り返って、「あの理由」以外の理由を見つけています。でもなんだかんだ楽しいですよ。
最近は外出といえば、混んでいない時間帯に出かける近所のスーパーマーケットなのですが、いつもの「お寿司コーナー」が昔より気合が入っている気がします。お店も色々と工夫をしているのでしょうね。
先日は「2種のサーモンづくし」弁当にこんなかわいいポップがたっていました。
「お弁当に王子サーモンだなんて、なんだか贅沢!」とさっそく主人のぶんも買いました。
写真の下の部分がサーモントラウトの握り、上の部分が王子スモークサーモンの巻物です。普段「お弁当」というと、外で食べることが多いかと思いますが、それは平常時。今は、「外に行った気分」で家やベランダで「お弁当」を食べて外に行った気分になっています(笑)なにはともあれ、ランチにスモークサーモンのブランドの王子サーモン寿司が食べられるなんて、なんだか幸せです。醤油がついていましたが、とろっとしているのに味がしっかりしていたので、私は醤油なしでいただきました。
スモークサーモンが「とろっとしている」のは燻製の煙の中のアルデヒド成分がサーモンの身に浸透して水分と脂肪分が「なじむ」からなんだそう。それで味がしっかりしてとろっとするのですね。
ドイツで今が旬のアスパラガス 今年は「社会的距離」を守りながら自分で収穫も
自粛生活が続いているニッポンですが、私の母国ドイツでも自粛生活が続いています。いつもは3月にドイツでアスパラガスの収穫をしてくれている東ヨーロッパの労働者が今年は国境を越えることができず、せっかくアスパラガスが育ったのに、収穫する人手がいない、という状態が問題になっていました。「せっかく育ったアスパラガスをみんなに食べてもらいたい」と一部の農家は、アスパラガス畑を一般に開放し、「自分が食べる分を自力で収穫して下さい」という看板を立てました。そんななか、多くのドイツ人は自分達で食べるぶんだけを自力で収穫して、旬のアスパラガスを自宅で楽しんだようです。自粛生活はつらいけれど、自分で収穫するアスパラガス、ひとしおおいしかったでしょうね。私もドイツにいたなら参加したかったです。
2メートルという社会的距離(social distance)をあけながらのアスパラガス収穫とのことでしたが、この収穫が実は中々大変なのだとか。というのも、アスパラガスは収穫の際に気を付けないと、すぐに「ポキッ」と折れてしまうのだとか。なので、角度や勢いなどを調整しながら専用のスコップで収穫するのですが、常に腰を曲げての作業になるので、腰が痛くなるみたいです。そんな話を聞いても、今は無理だけれど、いつか自分で収穫してみたい!なんて夢はひろがります。
今、レストランはもちろん、お寿司屋さんも外出自粛の煽りを受け、どこも苦しい状況です。今回はスーパーの寿司弁当だったけれど、次回は徒歩で歩いていけるお寿司屋さんでテイクアウトをしてみようかなあ。また実況しますね。
次回は5月中旬更新予定です。
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第1回
第2回
第3回
第4回
サンドラ・ヘフェリン
コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本在住22年。 日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、日本とドイツを比べながら「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ「ハーフを考えよう!」http://half-sandra.com/ 著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「満員電車は観光地!?」(流水りんことの共著 / KKベストセラーズ)、「体育会系 日本を蝕む病」(光文社新書)など。
ホームページは 「ハーフを考えよう!」 http://half-sandra.com/