NEW 連載第34回 サンドラ・ヘフェリンの醤油二度づけ禁止令~外国人をお寿司屋さんにつれて行こう~

外国人が“お寿司”を食べる際に生じるハプニングとは…?

来日20年、ドイツと日本のハーフであるコラムニスト、サンドラ・ヘフェリンが “お寿司” にまつわる「あんなことやこんなこと」について、語ります!

 

冬に飲むとおいしい【グリューワイン&熱燗の温度のお話】

 

 

本格的に寒くなってまいりましたね。

 

そんな寒い季節はやっぱりお酒が一段とおいしいです(笑)寒い季節の暖かい飲み物・・・いえお酒はやっぱり最高ですね。

 

ドイツのこの季節の温かいお酒といえば、グリューワインです。クリスマスの時期に飲みますが、ドイツのクリスマスはニッポンと違い延々と続きます。なんというかニッポンのクリスマスは切り替えが早くて、12月25日を過ぎると店の飾りも即「お正月モード」に切り替わりますが、ドイツは年が明けてもまだクリスマスツリーが飾ってありますし、グリューワインだって飲みます。

 

 

さて、そのグリューワインの温度ですが、72度~73度がおいしく飲める適切な温度だとされています。78度を超えるとアルコールの多くが「飛んで」しまいますし、グリューワインのおいしいアロマもなくなってしまいます。また温度が高すぎたり長く暖めすぎると、グリューワインの中の砂糖が変化して全体的に「苦い味」になってしまいます。そのため、たとえばお客さんを家に呼んでおいしいグリューワインを飲んでもらいたい場合は、お客さんにグリューワインを出す「直前にあたためる」のが一番です。「のんびり」飲むイメージのグリューワインですが、「もてなす」側は意外とバタバタなのです。

 

ところで冒頭の写真のようにオレンジの入ったグリューワインも美味しいですが、先日都内でドイツ人が集まる会合で飲んだ林檎が入ったものもこれまた美味しかったです。小さ目に切った林檎を入れるのですが、これがなんだかあたたかい赤ワインと合うのでした。

 

さて、熱燗のほうといえば、恥ずかしながら今まで温度について気にしたことがなかったのですが、「熱燗」と呼ばれているものは「50度前後」とのこと。口に含むと「熱い」とは感じますが、まだまだ心地よい程度の熱さ。

 

 

それよりも温度の高い日本酒は「飛び切り燗」と呼ばれるのだそう。こちらは「55度前後」で、とびっきり熱いです。場合によっては日本酒に顔を近づけると、ちょっと変化した香りのアルコールが鼻を刺激するので、好き嫌いが分かれるとのこと。どおりで「熱燗」は一般的に知られていますが、「飛び切り燗」があまり名前として世間に浸透していないわけです。

ところで、色んな意味でツッコミが入りそうですが、最近、私が熱燗を飲んだのは、はい、東京の12月24日のクリスマスイヴでした。普段は互いに忙しくなかなか会えない女友達と飲んだのですが、クリスマスイヴに“おちょこ”を手にして女同士で熱燗を注ぎ合うっていうのも、世の中の流れに反しているようですが・・・なかなかいいものです。

 

本題にもどります。熱燗よりも少し低めの温度の「45度」の「上燗」ですが、実はこれぐらいの温度が一番バランスはよいのだとか。それにしても、温度によって名前が違うのって面白いです。人間の体温と同じぐらいの「35度」の日本酒は「人肌燗」というそうですが、なんだか「そのままのネーミング」で面白いです。

 

 

これよりも少し高めの「40度前後」は「ぬる燗」です。これもそのままで、お風呂のぬるま湯とちょっと似てますね(笑)「ぬる燗」は甘味は強くなるものの、香りの発散はそれほど強くなく違和感がないため、この温度が銘柄によっては吟醸酒でもおいしく飲める温度なのだとか。

 

・・・・恥ずかしながら私が事前に知っていた名前は「熱燗」と「上燗」だけでした。まだまだ修行が足りませんね。こんな私ですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさま良いお年を。

 

 

 

※次回は2020年1月中旬頃に更新予定です。

 

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サンドラ・ヘフェリン

コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本在住21年。 日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、日本とドイツを比べながら「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(ヒラマツオとの共著/メディアファクトリー)、「爆笑! クールジャパン」(片桐了との共著/アスコム)、「満員電車は観光地!?」「男の価値は年収より「お尻」!?ドイツ人のびっくり恋愛事情」(流水りんことの共著/KKベストセラーズ)など計12冊。ホームページは 「ハーフを考えよう!」 http://half-sandra.com/