NEW 連載第33回 サンドラ・ヘフェリンの醤油二度づけ禁止令~外国人をお寿司屋さんにつれて行こう~

外国人が“お寿司”を食べる際に生じるハプニングとは…?

来日20年、ドイツと日本のハーフであるコラムニスト、サンドラ・ヘフェリンが “お寿司” にまつわる「あんなことやこんなこと」について、語ります!

 

寒い季節の楽しみ【グリューワイン】と【熱燗】

 

11月も後半になり、本格的に冷え込みましたね。寒い時期の楽しみといえば・・・やっぱりお酒です(笑)

 

旅先で温泉に入って、夜は地魚をいただきながら熱燗を…とかもう最高ですね。

 

宴会の雰囲気も熱燗も好きなので、忘年会のシーズンで、開催のお店が欧米風の料理のところだと、「あ、熱燗飲めない…」とちょっぴりガッカリしちゃいます。

 

 

なんというか、「寒いなか熱燗を飲む」という行為が好きなのです。日本酒の「味」のことを優先して考えると、高級なお酒ほど熱燗にはもったいないといいます。そもそも吟醸系の日本酒(大吟醸や純米大吟醸など)は熱燗には向かないそう。あたためて熱燗にしてしまうことで、甘みと辛味が強いものに変化してしまい、雑味を感じてしまうこともあるとのこと。せっかくの香りや味わいが変化してしまうというわけです。

 

が!私のようなヒトのために、ちゃあんと「熱燗向きの日本酒」もあるのでした。たとえば黒龍の「九頭龍」は「熱燗推奨酒」でございます。

前に、脂ののったカツオの刺身と一緒にこの九頭龍をいただいたのですが、本当に美味しかったです。その後調べてみたら、カツオに含まれているイノシン酸のうまみを引き立てるアミノ酸が日本酒には多く含まれているので、味が引き立つのですね。カツオの生臭みも日本酒がいい感じで消してくれます。

 

 

意外かと思われるかもしれませんが、私はお酒を飲むことに罪悪感を持つタイプなので、「お酒を飲む場では、せめて食事は身体にいいものを…」と考えてしまいます。カツオはその点、バッチリ。たんぱく質やカルシウムはもちろん、ビタミン類やEPAやDHAも豊富。DHAが多く含まれていると聞くと、なんだか頭がよくなる気がします(笑)

 

そして、何よりもカツオは疲労回復によいのだとか。…なんだか、私、カツオの広報のようになってしまいましたが、最近疲れることが多いので、「疲労回復」という言葉には飛びついてしまうのです。こうやって想像するだけでなく、本当に田舎の温泉でカツオや色んなお刺身をいただきつつ熱燗を「ちびちび」やりながら、疲労回復したいです。

 

しかしここへきて、今更ながらですが、なぜ私は寒い季節に熱い飲み物を飲むことに強くこだわるのだろう…?とちょっと考えてみたところ・・・答えはすぐにわかりました。それは「懐かしい」からです。

 

思えば、クリスマスの1ヶ月ほど前から毎年ドイツはミュンヘンの屋外のクリスマスマーケット(ドイツの冬の屋外はめっちゃ寒いです!)でグリューワイン(Glühwein)を飲んでいました。最近、日本でも売られていますが、Glühweinとは赤ワインにクローブやシナモンなどの香辛料、オレンジピールや砂糖を入れたものを火にかけた飲み物です。かなり熱いのですが、これを寒い季節、外で飲むと幸せを感じます。クリスマスの「ほのぼの」とした雰囲気とGlühweinがとてもマッチしているのですね。白い息を吐きながら、ゆ~っくりグリューワインを味わいます。

 

ちなみに赤ワインを温めることで、アルコールは「飛んで」しまっていることも多いため、グリューワインを飲んでもそれほど酔わないはずですが、不思議なことに、私は雰囲気がそうさせるのか毎年酔っていた気がします。

 

さて、グリューワインと熱燗、どちらかを選べと言われたら…う~ん、本当に迷います(笑)ただ、「食」とともに味わうなら、やっぱり熱燗ですね。というのも、グリューワインはスパイスが効いているので、「グリューワインと一緒に食事をする」というよりは、「グリューワインそのものを楽しむ」という感じなのです。そもそもクリスマスマーケットは屋外だから「立ち飲み」ですしね。

 

それにしてもグリューワイン好きの私が日本へ来てから熱燗好きになるとは。グリューワインと熱燗が似ているとはいいませんけど、やっぱり寒い季節には「ほのぼのするもの」を求めているのでしょうね。そして私の中で、それはやっぱりグリューワインと熱燗なのでした。冬のうちに温泉でのんびり熱燗が飲めるようにお仕事がんばります。皆さん、風邪などひかないでくださいね。また来月、お会いしましょう。

 

 

※次回は12月中旬頃に更新予定です。

 

過去のコラムへのリンクはこちらになります↓

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

第16回

第17回

第18回

第19回

第20回

第21回

第22回

第23回

第24回

第25回

第26回

第27回

第28回

第29回

第30回

第31回

第32回

 

サンドラ・ヘフェリン

コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本在住21年。 日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、日本とドイツを比べながら「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(ヒラマツオとの共著/メディアファクトリー)、「爆笑! クールジャパン」(片桐了との共著/アスコム)、「満員電車は観光地!?」「男の価値は年収より「お尻」!?ドイツ人のびっくり恋愛事情」(流水りんことの共著/KKベストセラーズ)など計12冊。ホームページは 「ハーフを考えよう!」 http://half-sandra.com/