連載第27回 サンドラ・ヘフェリンの醤油二度づけ禁止令~外国人をお寿司屋さんにつれて行こう~

外国人が“お寿司”を食べる際に生じるハプニングとは…?

来日20年、ドイツと日本のハーフであるコラムニスト、サンドラ・ヘフェリンが “お寿司” にまつわる「あんなことやこんなこと」について、語ります!

女ひとり立ち喰い寿司屋に入ってみた!

 

梅雨が明けようとしているある日、平日の午後にフラッと「立喰い寿司」(Standing Sushi Bar)に入ってみました。実は仕事に行く途中で店の前を何回か通っていて前から気になっていたのですが、何せいつも仕事に向かう途中でしたので、なかなか入れなかったのです。なので、今回「女ひとり 立喰い寿司」初体験でございます。

ところで私が出身のドイツでは何かとモノを立ったまま食べることが多いです。なんというかニッポンのお行儀の基本である「座って食べる」ということはあまり重視されていません。そういや、考えてみれば大手ホテルや大使館にあるような「立食パーティー」は名前こそお上品ですが、いわば立ち食い(笑)ですね。

 

ドイツの町を歩いていると、立ちながらどころか歩きながらリンゴを食べている人がいたり、歩きながらバナナを食べている人がいたり、となんだか自由です。なかには「自転車に乗りながらリンゴをかじる」という器用な人もいますよ。

 

そんななかで育った私にとっては「立ったまま食べる」だとか「歩きながら食べる」のはおてのもんです。ちなみに私は日本に来てしばらくは恥ずかしい勘違いをしておりまして、「私は食べ歩きが趣味なんです」と語る日本人のことを、「この人は歩きながら食べるのが趣味なんだな」というトンでも勘違いをしていたのでした。お上品な雰囲気の日本人女性がそのように語っていたので、ちょっとおかしいなとは思っていたのですが・・・。何はともあれ、今は(たぶん)日本語を正しく理解しております。

 

比較的涼しい日が続いた今年のニッポンの7月とはちがい、ドイツやフランスは暑い日が続いていましたが、「アイス」に関してももちろんヨーロッパでは「歩きながら食べる」のが常識だったりします(笑)なので、ニッポンの小さなアイスクリーム屋さんで「座って食べるスペースが用意されている」のを見て、ニッポンへ来たばかりの頃の私はこれまたびっくりしたものです。

 

前置きが長くなりましたが「お寿司」の話でした。お店に入ってすぐ今の時期の看板メニューの一つである「盛夏の三貫王」を頼んでみました。「炙りかます」、「こち」と「真あじ」の組み合わせです。

ただ、私がこの「盛夏の三貫王」を頼んだ時は「真あじ」は切れてしまっていたので、代わりに「いわし」が出てきました。こちらです。

ああ、平日の夕方5時台にこんな時間が過ごせるなんて・・・と幸せを噛み締めながら次を頼みます。

 

夏といえばやっぱりうなぎです。

 

・・・と、どこからか日本語ではない言語が聞こえてきたような・・・。店内を見回したら・・・この店の三分の一ぐらいはフランス人男性で埋め尽くされていました。なんだか皆さん、場慣れ(?)している感じです。

 

ここ新宿西口は前にマリ人のマイさんと行った「きづなすし」の近くで、このあたりは外国人観光客が多いのですね。板前さんも愛想がよくていい感じです。

 

最後に「体力がつきそう」と思って「ネギトロこぼれ」を頼んでみました。これ、かなり食べ応えがあります(笑)

初めて立ち喰いのおすし屋さんに入りましたが、普通に居心地がよく、まったく違和感はありませんでした(笑)周りも、一人で来ている日本人もいれば、グループのフランス人男性陣もいて、日本人女性二人で来ていたりと本当に様々。

 

お国柄上「立ったまま食べる」ことに慣れているはずの私ですが、今回の「立喰い寿司」でひとつ気付いてしまいました。自分の背が高いせいか、自分の前にある「醤油の入った醤油用小皿」が自分の口元からかなり「遠い」です。そう、お箸や醤油用小皿が低い位置にあるのです。だから本当に神経を集中させないと、お箸を使ってのお寿司の立ち喰いは「食べこぼし」との闘いだったりします(笑)

 

お箸を使わずに、手でヒュッといただければよいのでしょうが。これもまたいずれ挑戦する日がくるのでしょうか。

 

次回の更新は8月を予定しております。

 

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サンドラ・ヘフェリン

コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本在住21年。 日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、日本とドイツを比べながら「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(ヒラマツオとの共著/メディアファクトリー)、「爆笑! クールジャパン」(片桐了との共著/アスコム)、「満員電車は観光地!?」「男の価値は年収より「お尻」!?ドイツ人のびっくり恋愛事情」(流水りんことの共著/KKベストセラーズ)など計12冊。ホームページは 「ハーフを考えよう!」 http://half-sandra.com/